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コラム|Songs of Protest ―音楽で差別を知る―To Be Young, Gifted and Black

Songs of Protest 音楽で差別を知る - Japan for Black Lives

アメリカの黒人文化と人種差別に対する抗議は切っても切れません。発言力を持たされていない黒人たちが、思いを芸術に昇華し、それがまた彼らを勇気づけてきました。このコラムでは特にメッセージ性が強いそんな曲を歌詞の和訳とともに紹介します。


To Be Young, Gifted and Black

歌詞和訳

若く才能があり黒いこと
あぁ なんと美しい貴い夢でしょう
若く才能があり黒いこと
心を開いてこの言葉の意味を感じて

この世界中に
何百万もの少年少女がいる
若く才能があり黒い子供たちが
これは事実!

若く才能があり黒いこと
若い子たちにこう伝え始めなきゃ
あなたを待つ世界がある
探究の旅は始まったばかり

すごく落ち込んでるなら
知ってほしい大いなる真実がある
若く才能があり黒いと
あなたの魂は完全だと

若く才能があり黒いこと
あぁ 私も真実を知りたい
過去を振り返ると
若い自分が頭から離れなくなる

でも今日という日の喜びは
胸を張ってみんなでこう言えること
若く才能があり黒いこと
それが素晴らしいということ

解説・考察

元々はNina Simone(ニーナ・シモン)Weldon Irvine(ウェルドン・アーヴィーン)と書いた曲ですが、Aretha Franklin(アレサ・フランクリン)や上の動画の Donny Hathaway(ダニー・ハサウェイ)など様々なアーティストにカバーされている、ブラック・パワーを象徴する一曲です。

さて、黒人が歌う曲が、昔も今でも、Blackという言葉を多用していることは知っていますか?わざわざ黒いという言葉を何度も使うのはなんででしょう。黒人以外の人たちのための音楽じゃないと言っているのでしょうか。

例えば、あなたが外見にコンプレックスを抱えていたとします。うねりが強い髪、顔にある大きなほくろ、体形・・・そしてそれを直そうとしたことはありますか?矯正パーマをかけたり、ほくろを隠したり手術で切除したり、ダイエットや体形のコンプレックスを変えるための製品を買ったり。

肌が黒いことは、何百年も、侮蔑の対象とされてきました。白人が本当にうまくマーケティングして黒人のイメージを構築した策略ではありますが、実は黒人もそのせいで自分の「黒さ」を嫌がり、肌の色は薄い方がいいと思ってきた背景があります(Colorism=濃淡差別)。そして、「汚い」「醜い」と言われる自分の肌色を薄くしようと、ブリーチング(強い薬品で肌を「漂白」すること)する人が今もたくさんいます。そりゃそうですよね、毎日メディアで見る「美しい」とされる人が自分と同じ肌色や髪ではない場合、そうか、自分は「美しい」から離れてるんだと思いますよね。毎日メディアで見る自分と同じ肌色や髪の人たちが、犯罪者としてしかフォーカスされていない場合、そうか、自分たちには犯罪者が多いんだと。

あなたが外見のコンプレックスを持っている原因も、同じだと思います。一般的に「美しい」とされる人は、うねっ毛じゃないから、顔に大きなほくろなんてないから、細くて「スタイルがいい」から・・・
黒人の作るアートが Blackness、つまり黒さを持ち上げているのは、ネガティブなイメージがメジャーになっている「黒さ」を、美しく、誇るべきものとして掲げ、プライドを持つためです。

Blackness を否定する Anti-blackness(半黒人感情)とは

Blacknessを否定することを、Anti-blackness(反黒人感情)と言います。実はAnti-blacknessは想像以上に日常的に刷り込まれています。

  • 社員を正当に扱わない企業のことは何といいますか?
  • 邪悪な魔法や魔術のことは何といいますか?
  • 過去に葬り去りたい恥ずかしい自分の歴史のことは?

知らず知らずのうちに、「黒い」ものはよくないものだと、教え込まれていませんか?そして、肌が「黒い」ことはこのネガティブなイメージに結びつくものだと、どこかで感じていませんか?

黒人の本来の自信を取り戻す、Black Powerムーブメント

70年代に大きく盛り上がったBlack Powerの動きは、黒人が自分たちのイメージをポジティブなものに変えていくムーブメントでした。ストレートパーマをかけていない自然な髪「アフロ」や、編み込み、ブレイズを誇るべき自分たちの美しさとして再構築したこと。黒い肌を美しい肌だと称えたこと。黒人は頭が良く、才能に溢れているんだと自信をつけたこと。もちろんこの曲以外でも沢山黒人を勇気づける曲があります。

黒人たちが、黒人以外を排除したのではなく、黒人たちがそもそも排除されていたからこそ自ら、美しさを、才能を、黒さを再定義する必要があったといえるでしょう。


私たち Japan for Black Livesは、黒人差別についての理解を深めてもらうために活動しています。InstagramTwitterFacebook、そしてこのサイトを一緒に運営していただけるボランティアを随時募集しています。気になる方は各種ソーシャルメディアからダイレクトメッセージをお送り下さい。

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