アメリカの人種差別を学ぶための教材はたくさんあります。ここにリストアップしたものを全て観るだけでも、アフリカ系アメリカ人の認識と、黒人差別についての理解がぐっと深まると思います。映像を観るというのは非常に簡単に出来る勉強のひとつだと思います。是非、上から順番に全て観てみてください。
Instagramで映画やドラマのレビューを数多く投稿されている「映画という生き物」(@watashino-roadshow)さんによる各作品の感想/レビューを各タイトルの間に挟んでいますので併せてご覧ください。
もくじ

『グローリー明日への行進』『ボクらを見る目』の エイヴァ・デュヴァーネイ監督のドキュメンタリー作品。今回も素晴らしかったです。
当時の映像が映るたび不快感しかない 残酷な現実を目に焼き付ける
黒人=大昔から野蛮なイメージを植え付け 犯罪を犯す刷り込み メディアは恐ろしい
アメリカ人は世界の人口のたったの5%だか 受刑者数は世界の25%を占める 異常だよ
平等 平和 自由の国は一体どこに もう目に見えることが真実ではない
散々人種問題の作品観てきても まだ答えはなく ただただ言葉を失う
日々増えていく人間 対 人間の争い いつになっても終わらない 終わらせない
政治と企業が絡み合う 沢山の有名企業がある事に驚いた
刑務所ビジネス 受刑者で儲ける その理不尽なやり方 それは正義ではない
黒人はどんなに小さな罪でも即逮捕 軽犯罪でも終身刑 でも白人は軽い罪
カタチを変えながらも静かに続く奴隷制度
犯罪者として捕まえれば人権は無視されるという法の抜け穴には絶句した
大昔も今も黒人の扱いが 変わっていない映像を観ると
時代だけが進み人間の価値観 頭の中の意識はまったく変わっていない
今まさにニュースにもなっている
黒人男性がまた息ができないと 必死に訴えて亡くなった
数年前に息ができないと訴えたのに 亡くなった黒人男性がいた
亡くなった命から 何ひとつ学んでいない
人間に対して情けなくて 悔しくて怒りで泣けてきた
白人に敵意を向けたい訳ではない だけど 根っこが深すぎる
自由な国アメリカは 自由の意味をはき違えてる
誰もが夢を掴める場所だと思いたかった
お互い笑って相手の手を 優しく握れるだろうか? 私には…正直解らない
私は日本人で島国に住んでる
勉強不足な事も沢山あるとは思う だけど なぜ今トランプが大統領なのか
心底 理解出来ないそれだけは言える
あの日沢山の人が悔し涙を流したと思う 残酷にも 歴史は繰り返す

セントラルパークで起こった強姦事件の容疑者として、ニューヨークはハーレムに住む少年5人が不当逮捕される。それは、長年にわたる悪夢の始まりだった。実際の事件に基づくシリーズ。
観てから数日 頭から離れなかった
今だって正解が分からない 複雑な気持ちのまま
そう昔ではない 痛ましい事件
黒人差別 そんな簡単な話ではない
少年達が実際に受けたことを伝えている
エイヴァ・デュヴァーネイ監督と オプラと 当時容疑者だったご本人たちが登場する作品
“オプラウィンフリーPresents 今ボクらを見る目” と一緒に観ると
ご本人達の感情をダイレクトに聴くことができる
震えるくらい辛い 想像を絶する体験
少年だった彼らは大人になったけど 死ぬまで傷を背負って生き続けるんだ
憎しみは怒りしかうまない 暴力は痛み哀しみトラウマを残す
負の連鎖が今も続く哀しい世界
当時の若いトランプが登場 当時彼は新聞四紙の紙面に
[死刑を復活させよ。警察を復権させよ!] と広告記事を掲載
眼に映る悪魔だと思った 彼が今 大統領だと その事が何より恐ろしい
どんなに叫んでも泣いても 当時の少年達の人生も大切な時間も帰ってこない
潰された心は元には戻らない
彼らの痛み 命の重さに 心から気付いてほしいと思う。

今も横行する警官による黒人差別と暴行。1992年、黒人男性ロドニー・キング氏に集団暴行を加えた警官4人の無罪評決は、虐げられてきた者たちの怒りを爆発させた。
まず始めに感じたことは 1992年から何も変わっていないこと
正直 悔しくて呆れてしまった 悲しみ 憎しみ 怒り その連鎖
どれだけ人間が死ねば気付き 人間の思考は変化するのか
映画ではない リアルだからこそ 深く深く深く考える
ロドニー・キング氏への暴行事件 あれは卑劣で ただの拷問 虐め 暴動が起き暴れ狂う民衆
その感情は否定したくない
だが理解は出来ないのが正直な気持ち
「メキシコ人はいい アジア人と白人はやっちまえ」その恐ろしい言葉が耳に残る
白人や女性を堂々と蹴り上げ 勢いよく殴り倒す
捻り潰すことは正義ではない ただの暴力なんだと感じる
ズボンを降ろされた男性 体に真っ黒なスプレーを吹きかけられる
サラッと死体が映し出される 人間の理性を失うまで追い詰めた社会の仕組み 矛盾
フィクションであってほしいと願った だがこれがアメリカの歴史
今も変わらず黒人が理不尽に殺されている
どうして学ばない?と言いたい けれどそんな軽い言葉では 理解も解決も出来ない
歴史は繰り返す ただそれだけ
ロドニー・キング氏の言葉
仲良くしてほしい / お年寄りや子供を怖がらせるのはやめよう / ロサンゼルスに火事はいらない
もうやめてほしいんだ / 建物に火をつけても何も変わらない / 亡くなったひとは家に帰れない / もう家族にも会えない / だからもうみんな仲良くしてほしい / 僕たちには出来るはずだ
当時の生々しい映像が沢山映る その目で観て受け止めてほしいと思う

有罪判決を受けないまま投獄され、刑務所で悪夢のような3年間を過ごした、ブロンクス出身の黒人少年カリーフ・ブラウダー。
10代で悪名高いライカーズ刑務所に収監される
これが現実なのか?と思うほど理解し難い日常
刑務官からの虐待 暴行 嫌がらせ 防犯カメラに映る卑劣な行為
まだ10代のカリーフを独房にひたすら入れら続けた
脳も完全に発達しきっていないのに 変形して歪んでしまうと思う
そんなこと私にだって解る
独房に入れられた囚人は 自傷行為をしたり独り言が増え
想像を超える異常行動が見られる
血だらけの独房を当たり前の様に掃除する刑務官 すべてが異常だ
自殺しょうとしたカリーフをただ見ながら 少し苦しめと言う刑務官
誰1人として 誰もそこにすら疑問に思わない
皮肉にも黒人同士が傷付けあっている
善人も悪人も存在しない空間 もう人間として見えていないのか?
日常だからか 感覚が麻痺してくるのか ゴミのような扱い
人間性まで変えてしまう ライカーズ刑務所 正義もクソもない
絶望 絶望 絶望 絶望・・・心の病 悲しみ 恐怖 不安 裏切り 矛盾 憎しみ
カリーフは自殺しました
なぜ?無実の彼が収監され 拷問され 心が壊れ 自らの手で命を絶たなければならないのか?
死刑判決を言われた訳ではない
首をじわじわと絞め続けられ 人生を終わらされたんだと
数年間 裁判すら受けられない イかれてる まったく機能してない
因みにNY市ライカーズ島刑務所 2026年までに閉鎖される事になりました
保釈金が払える白人は収監されない
保釈金が払えたら逃れられる
保釈金が払えないと収監される
そもそも そこがオカシイ
もうどんなに探しても彼は存在しない
彼の死を無駄にしてはならない

18歳になった息子が行方不明になり、フロリダの警察署で顔を合わせた別居中の白人夫と黒人妻。息子の身を案じる2人の前でただ緊迫した時間だけが過ぎていく。
場面が変わることなく 登場人物は 4人だけだが
言葉だけでヒリヒリ伝わる 緊張感と不快感
舞台の様な雰囲気があり ひたすら喋る 逆に引き込まれた
夫婦でもやはり目に見えない溝があり
それが肌の色なのか 男女の違いなのか
お互いの全てを理解する事の難しさ
もどかしい気持ちになる

2009年、元旦。サンフランシスコの鉄道警察官に射殺されたオスカー・グラント。人生をやり直そうとしていた22歳の若者に実際に起きた悲劇が語られる。

弁護士として無実の黒人を助け、アフリカ系で初めて最高裁判事となったサーグッド・マーシャル。彼の名を世間に知らしめることになった信念の闘いを描く物語。
2020年8月に43歳の若さで亡くなったチャドウィック・ボーズマンが主役。

終身刑で服役中の青年が、置かれていた環境や周りの人間、社会の制度を振り返り、なるべくして犯罪者になった自分の人生に思いを馳せる。
主人公は映画『ムーンライト』で主役を勤めたアシュトン・サンダース
彼のなんとも言えない表情が刺さる
じわじわ闇の渦に包まれていく 気づいた時にはお先真っ暗
なるべくしてなったのか 環境なのか 肌の色なのか
何が彼にとって幸せだったのか 誰にも分からない
だが しょうがないなんて言えない
彼の心模様が変わる進みかた
薬 抗争 貧困 銃社会 当たり前にあるもの
彼の人生の選択
すべてを否定できないから苦しいんだ
肌の色 ただそれだけで人生が変わるのだから
まさに負の連鎖 ”俺みたいになるな 立派な人間になれ”
あのラストのシーン 感情が持ってかれた
愛を感じた気がして 泣くつもりなかったのに 気付いたら涙が流れてた
自分を恨むのか 環境を憎むのか
子供は親を選べない だけど嫌いになれない
“普通の生活は宝くじより難しい” やり直せるなら どこからやり直す?

兄を殺した犯人が無罪放免となり、深い悲しみと失望が遺族を襲う。実兄の殺人事件とその根底にある人種差別に迫るヤンス・フォード監督のアカデミー賞候補作。
淡々と話は進むが辛く重たい 過去の笑っている写真がむしろ悲しく見える
もう彼はこの世にいない 表情も例えようのない 言葉も出ない
哀しみに包まれて 目に光がない
被害者はどっちなの 真の正義とは? 疑問しか浮かばない
残された遺族 死ぬまで苦しむ
憎しみ 矛盾 悲しみ 間違いだらけの現実
恐怖を感じる距離とは? 恐怖のかたちはとは?
“正義も天国もない” その言葉がずっしり頭に残った
これまで挙げた作品はどれも、紛れもない現実です。暗く重く、観るのが辛いかもしれません。しかし目をそらさずに真実を知ることが必要です。
では実際、現代において実際に見られる問題を数字やインタビューで調査・証明していくようなドキュメンタリーを次に紹介します。

白人 黒人 その違いでここまで人生が変わってしまうのか
白人世帯の資産から負債を引いた額は17万100ドル 黒人世帯は1万7600ドル
・・・数字だけで見えてくる背景がある
白人の大卒の資産は増えるが 黒人の大卒の資産は減ったそうです
インタビューで「黒人が引っ越してくると土地の価格が下がる」とハッキリ言う白人女性
生きるうえで必要なこと すべてにズレがある
16分なのでサラッと観れます
内容は濃いけども 知らなかったは通じないかも
“競争に参加する前から300年の差があるなら
追いつくには想像を絶する業績を遂げる必要がある”

笑い抜きの真面目なドキュメンタリーとして、チェルシー・ハンドラーが米国文化における白人特権を考え、その恩恵を受けてきた自身の人生とキャリアを振り返る。
黒人に聞くより白人に聞いた方が リアルがわかる
産まれた時から優遇されてることに気づいてない 恐ろしい
教育なのか個人の感覚なのか分からないけど
私は島国に産まれ 肌の色で単純に差別をモロに受けたことがない
無意識 無知 無関心
有権者IDを作ったが アフリカ系アメリカ人の25%がIDを持たない
誰もが他人事のように みんな同じ特権を持ってるって言う
違う そこにすら目を向けてない
それはあなたが白人だからよ?ってね
まずは聞く観る知ること そして理解すること
ドラマなど

タイムマシーンで時間をさかのぼり、警官に射殺された兄の命を救おうと奮闘する2人の天才ティーンエイジャー。だが、過去に戻る度に別の悲劇に見舞われて・・・。
タイムトラベルと人種差別問題を混ぜ込んだ内容
スパイクリーも少し絡んでます
マイケル・J・フォックスが出てくる所がツボ
SF作品なので チラ見せ感が好きでした
主人公の服の色合いが可愛い センスが光る
差別問題が解りやすい作品になっており
あんなこと日常茶飯事なんだな とても苦しい
誰かを救いたいその気持ちがあれば きっと未来は変わると信じたい
だって5分後 10分後 その未来のことは 誰にも分からないんだから。

始まりからユーモアたっぷりに がっつり進む
皮肉 矛盾 現実 理想 差別 憎しみ 下ネタ SEX 人種問題
アジア人が登場 なんだか嬉しい
白人の感覚 黒人の感覚のズレ
痛いほど分かる 簡単には説明は出来ないが
それぞれの言葉のチョイスが刺さる
プラス服装 髪型が可愛くてすごくツボ
“黒人が主張すれば撃たれるだけ 銃弾が体を貫通して夢を奪う 銃弾が俺を捕虜にする”
理解したいけどお互いに結局憎み奪い合ってる
何故なら?大昔から何も解決してないから
笑ってリアルを納得しちゃう感じ最高
1話ごとが長くないので観やすいと思います
私たち Japan for Black Lives について
私たち Japan for Black Livesは、黒人差別についての理解を深めてもらうために活動しています。メンバーはこちら。Instagram、Twitter、Facebook、LINE、そしてこのサイトを一緒に運営していただけるボランティアを随時募集しています。気になる方は各種ソーシャルメディアからダイレクトメッセージをお送り下さい。取材や講演のご依頼はメールでも受け付けています。japan4blacklivesにアットマーク以降はgmailです。
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