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ブラックフェイス|量産されるブラックフェイス動画に傷つけられてきた当事者として、ブラックフェイス動画との向き合い方を考える

黒人を模して顔を黒く塗ることは、ブラックフェイスと呼ばれ、意図に関わらず非常に差別的であり、タブーな行為であることはこちらの記事で解説しました。これは世界の共通認識であると思いたいところですが、日本では今だに次から次にブラックフェイスをする人が出てきます。もし知らなかったとしても、指摘に対して当事者へ謝罪することはほぼ無いどころか、沈黙を貫いてほとぼりが冷めるのを待ったり、だまって削除することがほとんどです。

はじめに

こんにちは。Japan for Black Livesのエリカです。わたしはアフリカンアメリカンの親がいる日本人です。また、日本の中で頻繁に黒人として扱われ、黒人差別を受けてきた経験を持つ者です。

この記事では、肌の色に対してネガティブなコメントをされてきた視点で、一定周期であらわれるブラックフェイス動画と向き合っていく姿勢考えます。

まず、はじめにはっきりさせておきたいのは、非黒人が意図的に自分のスキントーンを暗くしてエンタメとして消費する行為に反対の姿勢を持っています。「自分は気にならない」という当事者の方がいらっしゃったら下の漫画(Instagramリンク)を読んでみてください。

なぜ対応策ではなく、向き合い方なのか?

YouTubeにアップされることの多い「だんだん黒くなっていく」といったブラックフェイス動画は、すぐに通報しプラットフォーム側に取り下げを依頼することが、ファーストアクションとして重要です。また、発信者側にはコメント欄や所属事務所の問い合わせ窓口に問題点の指摘をして、謝罪と取り下げの依頼もセットで行う必要があります。

わたしはこれまでブラックフェイス動画が出るたびに上記の対応をしてきました。その中で過去に学校や企業、道端などで肌の色を侮辱された経験のフラッシュバックが何度も起きました。また、体調を崩してしまって仕事を休んでしまったり、公共交通機関の利用に対して恐怖心を感じて、行動が制限されてしまうこともありました。

また、これまでに

「日本にはレイシズムはない」
「差別していると言う人こそが差別している」
「ポリコレが過ぎる」
「顔を黒く塗っているだけで悪気がないのに騒いで事を大きくしているのはあなた」

などといった言葉をSNS上だけでなく、日常生活でも何度も耳にしてきました。このような状況の中で、当事者として日本の中にもブラックルーツの人々が存在し生活していること、そしてブラックフェイスの根底にある黒人差別を論理的に説明するということは、精神的な負担が非常に大きいです。このように感じている当事者はわたしだけではないはずです。

そこで、次から次へと量産されるブラックフェイス動画との向き合い方を考えてみます。

ブラックフェイス動画のパターンと傾向

まずブラックフェイス動画について考察します。
わたしが確認した限りですと、おそらく2017年ごろからYouTuberの中で、イタズラのネタのひとつとして扱われていたようです。以下に一覧を掲載しました。

差別動画リスト(随時更新)

Noタイトル/リンクチャンネル名公開日ステータス謝罪問題点
1【1万人達成記念】門りょう様2022年お誕生日旅行in熱海SOUMEI JAPAN2023/06/17 19:00非公開ありブラックフェイス
2【初デート】肌が黒くなってくドッキリの最後に黒人が出てきたらどんな反応するのかww【雨来ズ。】雨ニモマケズ、ダーウィンは来ズ。2023/06/17 19:00非公開なしブラックフェイス
3デート中に彼女がどんどん黒くなるドッキリトイズチャンネル2022/07/21 21:01公開中なしブラックフェイス
4黒人がだんだん黒くなったらいつ気付くのか?【ドッキリ】オセロ2022/05/04 18:00公開中なしブラックフェイス
5【レイクレ】ぼったくりバーに黒人集団を突入してみた。【切り抜き】レイクレの家【レイクレ切り抜き】2022/03/15 19:04公開中なし偏見の助長
6【大乱闘】ぼったくり黒人をおかずに白米食ったら20人に囲まれたwww【雨来ズ。】雨ニモマケズ、ダーウィンは来ズ。2022/03/14 20:00公開中なし偏見の助長
7【検証】顔がだんだん黒くなったらバレるのか検証ドッキリをかけた結果wwwwパパラピーズ2021/10/06 19:41公開中なしブラックフェイス
8【気付く?】色黒ハーフがどんどん黒くなってくドッキリアイルトンモカ2020/12/12 18:00公開中なしブラックフェイス
9【神回】ぼったくられた瞬間に黒人軍団突入させたら大変なことに…(ぼったくりバー)Lazy Lie Crazy【レイクレ】2020/10/02 23:52公開中なし偏見の助長
10【ドッキリ】顔が少しずつ黒くなったら気付くのか?【検証】【モニタリング】はまちこちゃんねる2020/07/10 16:00公開中なしブラックフェイス
11【いつ気付く!?】アントニーだんだん黒くなるドッキリ【Repezen Foxx】2019/08/26 0:37公開中なし人種差別
12【どっきり】仕事中にみんなの顔が徐々に黒くなったらなっちゃんは気づくのか?ボンボンTV2019/03/30 16:00公開中なしブラックフェイス
13【モニタリング】相方が少しずつ松崎しげるになったら気づくのか?ヴァンビ / Vambi2019/03/06 22:27公開中なしブラックフェイス
14モニタリング!肌がだんだん黒くなったら気づいてくれるのか⁉︎まさかの結末⁉︎EAT。2017/08/29 0:45公開中なしブラックフェイス
15【どっきり】仕事中にえっちゃんの顔が少しずつ黒くなったらよっちは気づくのか?ボンボンTV2017/08/11 16:00公開中なしブラックフェイス
YouTubeの差別動画(新たに見つけたら教えてください。)

アプローチ① 分類

これまで確認してきた中でSNS上にあるブラックフェイス動画には3つのパターンがあるように見受けられます。

1.知識とモラル不足:「悪気がない」パターン

  • 特にハリウッドのセレブリティの真似をしている傾向があるように見受けられます。
  • その投稿者の過去動画一覧を見るとブラックフェイス動画以外の動画はその配信者ならではの空気感のある動画が並んでいて、ブラックフェイス動画が異なる雰囲気の動画であるようは印象を受けます。
  • 肌を白くする動画もアップしている場合がある。(例:YouTuberのヴァンビ /Vambi)

黒くなる白くなるという動画をセットでアップし「白と黒、どちらのパターンも行っています」というアピールをしている。

2.知識はある、モラルが不足:「炎上商法」パターン

3.知識はある、モラルが不足、当事者の友達がいる:「指摘先回り」パターン

  • 当事者が動画中にでてきますが、自らを黒くしていくか、ブラックフェイスをしている出演者と楽しそうにしている姿が映し出されます。
  • 例:【いつ気付く!?】アントニーだんだん黒くなるドッキリ

お笑い芸人で人気のアントニーさんがブラックフェイスをし、エンタメとして演出することで「笑いにしていいの?」と感じる非黒人が増えてしまう「差別扇動」を行っています。

レイシズムにおいて、当事者であるご自身が気にしないかどうかという一点だけが論点ではありません。例えば、非黒人の学校に通う子どもたちや企業で働く人たちが当事者に「アントニーがやっていたのだからあなたもやってよ」などと強要したらどうなるでしょう?言われた当事者は普段から言い返す練習をしていないと、反射的に「やりたくない」と切り返すことが難しいです。なぜならもうすでに前例となる人物がいるからです。

ですので、当事者であるからこそ、自分が気にしないからOKではなく、自分の言動がコミュニティ全体に対してどういった影響を与えるのか普段からよく検討する必要があります

アプローチ② 傾向

1.知識とモラル不足:「悪気がない」パターンの傾向

  • 知識不足を反省して、謝罪の上、取り下げる。
  • 無言を貫き、掲載を続ける。

一見すると「この人は知識がないから、意識せずに動画を作ったのかもしれない」と、相手に理解を示し、対話するなり、許すなりしなければならないと感じてしまいます。この考え方には2つの難しさがあります。

  1. ブラックフェイス動画によって当事者として傷ついているのに許せないない自分を責め続けてしまう。
  2. 配信者が謝罪した場合、謝ってくれたから当事者としては許さないといけないと思ってしまう。

わたし自身は上記の考えによって長い間苦しんできたように思います。

ブラックフェイス動画は肌を黒や茶にすることで、特定の人々の肌の色を揶揄してエンターテイメントにしているレイシズムであり、差別の扇動です。それがセレブリティの容姿の真似だとしてもです。誠意を持って謝ってくれても何度も痛みを経験してきた当事者にとっては受け入れるのには時間がかかると思います。人それぞれ許すまでにかかる時間は異なります。そのスピードで自分のことを責めないでください。

また、謝罪があった場合、あくまでそれはスタートラインです。手放しで喜ぶ前に、こういったことが繰り返されないために、何ができるのか?という視点で健全な批判姿勢を持つことも必要です。この時、注意したいのは、当事者だからといって手取り足取り教える先生役でいなくてならないということはありません。

2.知識はある、モラルが不足:「炎上商法」パターンの傾向

  • 指摘コメントが増えたため対応が面倒なので掲載をやめる。
  • ビュー数を増やすために掲載を続ける。そのためにブラックフェイスを指摘するようなコメントを消す。別のプラットフォームであえて煽るようなSNS投稿をする。

どのブラックフェイス動画も酷いものですが、わたし自身が最も傷つけられたのは炎上商法パターンです。他のSNSのプラットフォーム上でもからかったような投稿をされる場合もあり、心身にかなりこたえます。

動画は最後まで見なくても通報できます。自分の心身が辛い時はクリックしないという選択も大切です。ちゃんと見てから通報せねばと思うかもしれませんが、自分自身のエネルギーが削られるだけです。

この時大切なのは、周りの人に頼るということです。あまりにも長いこと1人もしくは当事者同士の親族や友人だけで頑張っていると「頼る」ということは難しく感じるかもしれません。

キーワードは Ally/アライ(以下、アライ)です。アライというのは元々LGBTQ+コミュニティへの連帯を示し、行動する味方を指す言葉でした。最近ではLGBTQ+だけではなく、社会的に傷つけられていたり、差別的な構造の中にいる人々の味方にも使われるように見受けられます。身の回りで普段から黒人に対する差別に対して問題を指摘している人、自分の味方でいてくれている人に話してみましょう。

あまり想像したくないですが、もしも気にしすぎだよとか、そんな動画を傷つくあなたは繊細だという主旨のことを言われたらそれは「マイクロインバリデーション」という、当事者の体験や感情を無化するという「個人的レイシズムの否定」です。こちらは「マイクロアグレッション」の1つの形(マイクロアグレッションについて詳しく知りたい方はこちらの論文をぜひお読みください)です。

投げかけられた言葉の通りにできていないと思って自分のことを責めないでください。周りから見えなくても当事者であるあなたが傷ついていることは事実です。

3.知識はある、モラルが不足、当事者の友達がいる:「指摘先回り」パターンの傾向

  • 無言を貫き、掲載を続ける。

このパターンが難しいのは、当事者が出演しているので「この人は自分のスキントーンや顔立ちをジョークにできているのに、ジョークにできていない自分は当事者としてもっと自己成長しなければいけないのか?」と思わされてしまうことです。

先ほども書いたようにブラックフェイス動画はレイシズムです。それを当事者が当事者に対して行う行為は卑劣です。

カニエ・ウエスト(Ye / Kanye West)の事例

ブラックフェイスとは少し異なる事例です。ですが当事者が当事者を攻撃するパターンの問題性を知ることと、当事者が当事者に問題点を指摘しても良いという点をシェアするために記載します。

近年多くのヘイトスピーチを繰り返しているYe(Kanye West)ですが、そのことに対してアメリカのブラックコミュニティの人々だけでなく、多くのセレブリティが問題発言だと指摘しています。

10月3日 WLMトップスが物議 ― カニエ・ウェストのファッションショーでカニエと数人のモデルが“White Lives Matter”と描かれたトップスを着用。黒人に対する暴力や差別の撤廃を訴える抗議運動「Black Live Matter」に対抗して作られた、白人至上主義を助長する人種差別的なスローガンが登場すると、ジェイデン・スミスは退席。その後、著名なファッションエディターや、モデルのジジ・ハディッドやヘイリー・ビーバーから批判が集まった。

【時系列&解説】カニエ・ウェストのユダヤ系差別騒動とメンタルヘルスの問題

10月15日 ジョージ・フロイド氏へのデマを拡散 ― 『Drink Champs』で、Black Lives Matter運動を劇化させるきっかけとなったジョージ・フロイドの死因は警官に9分間も首を圧迫されたからではなく、薬物によるものだというデマ(※)を主張。『Drink Champs』はその後このエピソードを削除して謝罪。その後、フロイド氏の遺族はフロイド氏の話題を出さないようカニエに要求。デマを拡散したとして約370億円で訴える予定だとも報じられた。た。
※郡監察医務院はフロイド氏の死を過剰摂取ではなく心肺停止による殺人だと断定している。その後の裁判に登場した医療専門家も、フロイド氏の死因は膝を首に乗せられたことによる酸素不足と証言した。

【時系列&解説】カニエ・ウェストのユダヤ系差別騒動とメンタルヘルスの問題

10月22日 白人至上主義者たちの集会でカニエへの言及、セレブから一斉に批判の声 ― ロサンゼルスで白人至上主義者たちが行なった集会で、「ユダヤ人に対するカニエの意見は正しい」というバナーが掲げられる。これを受けて、リース・ウィザースプーン、ジェニファー・アニストン、オーランド・ブルーム、ビリー・アイリッシュといったトップセレブたちが続々と反応。元妻キム・カーダシアンからも、「ひどい暴力と憎悪に満ちた発言を直ちに終わらせるよう呼びかけます」という声明が発表された。

【時系列&解説】カニエ・ウェストのユダヤ系差別騒動とメンタルヘルスの問題

本発言に対する当事者からの指摘

Ye(Kanye West)に対しては人種の垣根なく多くのセレブリティや一般人の方が大きな問題であると指摘をしています。中にはAdidas Yeezyのプロダクトを燃やしてプロテストをする動画もSNSにアップされています。

スタイリング・ハリウッドの事例

Netflix 2019年 ドキュメンタリーノンスクリプトファッションリアリティテレビシリーズ

セレブのスタイリストであるジェイソン・ホールデンとインテリアデザイナーのアデア・カーティスのカップルのリアリティショーです。エピソード8「ブラックボーイ・ジョイ」では、グッチの「ブラックフェイス」を想起させるセーターへの反応がそのまま収録されています。

そのシーンの中で特に印象的だった言葉を紹介します。

  • 「そばにいた有色人種の人は何も言わなかった。それは許されることではない」
  • 「デザイナーに差別の意識はなかったかもしれないが、それは文化的感受性が乏しすぎる」
  • 「気づいていないならそれは問題に加担している」

日本国内のブラックフェイス動画の話しに戻りますが、肌の色を黒や茶に塗ることは何一つ面白くありません。レイシズムです。この世界に面白い肌の色というものは存在しません。

プラットフォームの問題

ブラックフェイス動画の温床になっているYouTubeは、コミュニティガイドラインに明らかに反しているのに、通報を受けても対応を講じてはくれません。だからといって通報することを諦めません。ですが、この取り下げてもらえないという点はブラックフェイス動画がプラットフォーム上で長きにわたって、アクセス可能な状態であることを意味しています。これは大きな問題点です。

プラットフォーム側に問題として扱ってもらうためには、1人でも多くの方が通報し「この動画を問題だと感じている人がいる」のだと認識してもらう必要があります

再生数を与えずに通報

YouTuberの場合、再生数稼ぎの炎上狙いという場合があります。差別箇所を指摘するためにシェアすることさえも、相手に再生回数を与える手助けになるため、注意が必要です。以下の流れに沿って再生数を与えない通報をお願いします。また、YouTubeには、規約違反の差別的な動画がまだまだたくさん転がっています。(YouTubeは仕事をしてください)

スマホアプリ版は動画をクリックすることなく再生回数に貢献せずYouTubeに報告を行えます。
アプリ版以外の報告方法はこちらをクリックしてご確認ください。

YouTubeのヘイトスピーチに関するポリシー

さいごに

この記事を読んでくださっている当事者の方

ご自身の得意な方法(アートや音楽、ライティング、スピーチ、論文など)でブラックフェイス動画という差別扇動行為にNoを突きつけて、当事者のコミュニティをエンパワーし、誰もが向上していける文化を作っていきましょう。

この記事を読んでくれているアライの皆さんへ

当事者が先生役になったり、問題提起をしたり、この人を頼って大丈夫かな?と葛藤し続けなくていいように勇気を出して「いいね」や「通報」から一歩でてください。そこは問題の最前線ではありません。あなただからこそできるアクションにチャレンジしてほしいです。

さらに理解を深めるために


この記事への感想、素朴なギモン、訊きづらいこと、訊いても良いのかわからないことについて、なんでもお寄せください。

方法は、Twitter(@jp4blacklives)かInstagram(@jp4blacklives),Facebook(@jp4blacklives)をフォローしてコメントやDMをください。

Japan for Black Livesについて

わたしたちは、日本国内にある黒人差別の現状を、日本にいる多くの人に認識してもらうべく発信しています。差別問題はまず現状を知ることから始まります。そして学び、当事者の声を聞いて共感し、共に声を上げ、改善するアクションを起こし、ともに世の中を変えていきましょう。メンバーは こちら。お問い合わせや講演などのご依頼はメールでお願いします。

4 COMMENTS

名無し

偏見と差別を意図的に一緒にしてはいけないように思います。
特に、身の毛もよだつような悪行に晒されたアフリカンアメリカンの歴史と地続きのアメリカの環境と、日本との違いをきっちり理解してほしいです。
日本メディアにおけるブラックフェイス表現は確かに無神経で恥知らずなものが多いですが、情報アクセスの困難な時代に太平洋を超える力を持ったブラックカルチャーへの単純かつピュアな憧れの発露としての、
アフリカンアメリカンのスターの真似
としてのブラックフェイスもあるんだよってことは受け止めてほしいです。

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Naomi Kawahara

コメントありがとうございます。すごくよく頂くご意見です。
ですが、あなたが「単純かつピュアな憧れの〜(中略)〜受け止めてほしいです。」と書かれているように、非当事者側の解釈を「当事者に受け止めて欲しい」と、結局はエゴを押し付けているのであって、それが、当事者の思いを黙らせる行為につながることを知っていただきたいと思います。
当事者だって、差別してやろうと思ってやっている人ばかりじゃないことはもちろん知っています。それでも、そのビジュアルを見ただけで、胸を締め付けられたり、ショックを受けたりするのです。その気持を無視して、「私たちのピュアでポジティブな気持ちを受け入れてね」と言うのは、少し傲慢かなと思います。
特に相手がマイノリティの場合、ただでさえ勇気をあげて声を上げている場合が多いのに、マジョリティの一言ひとことが大きいので、それによってかき消されてしまいます。なので、マジョリティの非当事者側がすべきことは、「上げた声に耳を傾ける」だと思うのです。

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Niru ten

黒塗り自体が不当な扱いをしたわけではないので差別という強い表現に疑問が湧きます。単純に過去のいじめを思い出すだけであれば他の表現でも感じる人は多くいると思いますし、それらを規制すべきとは思えません。差別という強い言葉を使って対立したいように煽っているように感じます。マイノリティの意見をエンタメで反映させるにはマジョリティ側に共感する人が増えないと利益の面から反映は難しいでしょう。

日本人は日本人が持つと感じる肌の範囲も白から黒色まで広いというのもあり肌の色に関しては良くも悪くも鈍いです。なので肌の色で差別というのは少ないとは思いますが、個人的に問題なのは顔立ちで日本人か外国人かアジア人と分類して接している点だと思います。黒人も白人も同じ外国人として見ておもしろ珍しい目でみる人がまだいる印象です。純日本人でも背景の異なる顔立ちの違いで扱いが異なる所は変えた方が良いとは思います。

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Naomi Kawahara

「黒塗り自体が不当な扱いをしたわけではないので差別という強い表現に疑問が湧きます。」とおっしゃいますが、「顔を黒く塗って黒人を模する」行為自体が、歴史の中でされてきた黒人差別の一つの形であり(https://japan4blacklives.jp/2023/09/ourepisodes/blackface2021/)、これに関しては紛れもない事実で反論の余地がありません。「ブラックフェイスが差別かどうか」についてはもう「差別である」で結論がでているものなのです。
今このブラックフェイスを黒人奴隷の歴史があるアメリカでやることはタブーとされています。アメリカだけではなく、奴隷の子孫は世界中にいますし、このことが認識としてしっかりと広がっている国では、この表現は問題視され、議論になることは避けられません。多くの場合、やった側は謝罪したり、その表現の部分を取り下げたりします。

まずこれを前提として話を進めますね。

上記を踏まえて、今、Youtuberやメディアでその差別的な表象が再生産されていることについて、これを
「差別という強い表現に疑問が湧きます」
「単純に過去のいじめを思い出すだけであれば他の表現でも感じる人は多くいると思いますし、それらを規制すべきとは思えません」

と言えるのは、あなたがブラックフェイスへの反論を、この発言者の個人的な経験からくるものだと捉えているからではないでしょうか?

冒頭で述べたように、ブラックフェイスや、Nワードについては、あれこれ理由を付けてそれが叩かれるべきではないと述べる問題ではなく、表現としてタブーなんです。これは例えるなら、ナチスの鉤十字と同じです。問答無用でやってはダメなんです。
で、ブラックフェイスについてはその理由が、先のURL先の記事で書いたように、ミンストレル・ショーという演目で黒人のステレオタイプを作り上げ、バカにしてきた過去があったからです。

ここでよく、「ここは日本だからアメリカのNGを押し付けるな」と言う人がいます。でもブラックフェイスで模しているのは黒人ですよね?笑いのターゲットにしているのが黒人ならばガッツリ当事者属性のある人を巻き込んで差別をしていると言えます。
そして、日本にもアフリカ大陸にルーツを持つ人やアフリカ系アメリカ人の当事者がたくさん住んでいます。また、今の時代どんな表現もインターネットで拡散されます。人種差別で当事者を踏んでしまう可能性があるかもしれないというのは常に考えなければいけない視点だと思います。
それに加えて、当事者であるこの記事の作者のように、(黒人の表象を笑いにしてもいい)と思っている人によって傷ついている人たちがいるという事実を重く受け止めなければなりません。現代もこうやって差別的表象から実害を受けているという事実なのですから。

「差別という強い言葉を使って対立したいように煽っている」とおっしゃいますが、対立してでも意見を聞いてもらえればまだいいですが、日本でブラックフェイスに関して、マイノリティである黒人当事者が声を上げても、マジョリティ側から無視されたり反論され、上げた声を塞がれてしまいます。そうやって何十年もブラックフェイスを止めて、という声は無視されて、2024年まできました。これがマジョリティがマジョリティたる所以です。マイノリティの声を簡単に無視してしまえるのです。だからマイノリティやその支援者は声を上げるんです。

「マイノリティの意見をエンタメで反映させるにはマジョリティ側に共感する人が増えないと利益の面から反映は難しいでしょう。」とおっしゃいますが、こちらの意見に関しては0.001%も共感できません。「利益の面を考え」るなら人を差別してもいいと思っていないからです。基本的人権が守られないとあらゆる表現は許されません。

「個人的に問題なのは顔立ちで日本人か外国人かアジア人と分類して接している点だと思います。」とおっしゃいますが、これに関してはもう少しブレイクダウンすると、「顔立ちで扱いを変える人がいる」ことが問題です。その扱いの違いも、結構あからさまで、白人だとだいぶ優遇されていると感じるシーンが多く、アジア系やアフリカ系にルーツを持つ人は、日本社会では偏見により理不尽な思いをすることが多いです。また、東アジア系(中国・朝鮮ルーツの人など)は、日系日本人の顔立ちと似ていることから、外国人だとすら思われないことも多く、自分たちの存在が消されていると感じるというような悩みもあります。外国にルーツを持つ人一人一人が、バックグラウンド違いにより多様な葛藤を抱えていますので、外国人という言葉でくくるのは難しいと感じています。
もちろん、外国人のルーツが入っているということに共通する生きづらさなどは彼らすべての人が共通して持っていて、それぞれに精神的負担やストレスを抱えていることも忘れてはいけない部分だと思います。

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