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キーワード集 – 人種問題で耳にするあの言葉の意味は?

キーワード検索 - Japan for Black Lives

英語の方がより使われているキーワードは英語で、日本語の方がより使われているキーワードは、日本語でリストアップしてます。また、こちらのページは随時追加・更新しております。

あ行

Adultification Bias

アダルティフィケーション・バイアス
人種的マイノリティーの子供への人種的偏見。2017年に実施されたGeorgetown Law’s Center on Poverty and Inequality のリサーチによると、米国の大人は「黒人女子が白人女子よりも大人で、純潔ではない」と考えているとの結果が出された。

アファーマティブ・アクション

積極的差別是正措置Affirmative Action
歴史的・構造的に不利な立ち位置に置かれてきた側(黒人、少数民族、女性等)に対し、格差を是正する目的で優遇措置をとること。入学試験において人種による優先枠を設ける、特定の性別を一定数雇用するといった事例がある。
アメリカでは1954年に下されたブラウン判決により「学校などの公機関で隔離するのは不平等」とした人種差別撤廃を求める動きが始まった。
1961年のケネディ大統領が連邦政府の契約企業に命じた大統領令が、アファーマティブ・アクションのきっかけとなり、1964年成立の公民権法(Civil Rights Act of 1964)で法制化された。

(参照:アファーマティブ・アクションとは・意味

Nワード

N-word:Nから始まる黒人の蔑称
もともと、negro(ニグロ:黒人の意味)を語源としているが、「ニガー」に転じた。奴隷制度時代には軽蔑的な意味合いは薄く、黒人への中立的な呼称として用いられていたが、次第に侮蔑的な意味を持つようになっていった。
Nワードは非黒人が黒人に対して用いることはタブーとされているが、黒人同士は “What’s up, bro”(やあ、兄弟)のように、親近感をあらわす表現としてNワードを使っていることもある。
参考記事Nワード(◯ガ―)はラップの歌詞にあったとしても、私たちはその言葉を言うべきでは無い?

か行

カラー・ブラインドネス

Colorblindness / Racial Colorblindness
肌の色や人種で人々を峻別しない態度、つまり人種偏見のないという表現で、しばしば人種主義と対峙する見方として使われた。
しかし、社会学者の多くからは「 “I don’t see color.” (肌の色は見ていない) はカラーブラインドネスであり、人種差別を解決し得ない」とする批判的な見解もなされている。

Colorism

カラーリズム:濃淡差別
黒人対白人ではなく、黒人や同じ人種同士の間で、薄い肌色の方が好まれること。アメリカの黒人に限って言えば、奴隷だった黒人を奴隷主の白人がレイプして生まれた子供は得てして他の奴隷より肌色が薄く、父親である奴隷主から特別扱いされていた背景があり、肌色が薄い方が好ましいと思われてきた。肌色を薄くするためのブリーチング(肌の漂白)はアメリカでもアフリカでも大きな市場があり、強い薬品を使うことにより肌に障害があらわれることも珍しくない。

カルチュラル アプロプリエーション

Cultural Appropriation文化の盗用、文化の剽窃
ある文化圏の要素を他の文化圏の者が流用する行為である。少数民族など社会的マイノリティーの文化に対して行った場合、論争の的となりやすい。流用の対象となるのは宗教、文化的伝統、ファッション、シンボル、言語、音楽など。
文化の盗用はアカルチュレーション(文化変容)や文化交流とは異なり、植民地主義の一形態であるとされている。

(参照:文化の盗用

KKK(クー・クラックス・クラン)

南北戦争後に結成された、白人至上主義の秘密結社。
黒人や黒人を支持する白人に暴力を加えたり、白衣・白覆面をつけて独特な十字架を燃やす儀式を行う。
南北戦争敗北後の南部住民は、プランテーションを維持できずに経済的困窮に陥り、この反動から元奴隷の黒人を敵視するようになった。現在も南部の一部にはその組織は残っていると言われている。
1960年代に、公民権運動が活発になると、その反動としてKKKに似せた黒人に対する暴力的な差別と排除が始まった。その様子は映画『ミシシッピ・バーニング』に衝撃的に描かれている。 

(参照:世界史の窓「クー=クラックス=クラン/KKK」

Confederate Monument

コンフェデレート・モニュメント:南部連合の記念碑
南北戦争時に米政府に反旗を翻した南部連合軍の記念碑。
しばしば奴隷制や黒人抑圧の歴史を思い起こさせるものとなっている。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、解放されたばかりの黒人奴隷から平等な市民権を奪うため、南部の州で様々な黒人差別法(ジム・クロウ法)が施行される中、南部連合軍の記念碑が公共の場に次々と設置されるようになった。
記念碑建立の第2波は1950~1960年代、人種隔離廃止と公民権運動の時代に押し寄せた。
南部連合の記念碑を擁護する人のほとんどは、これを奴隷制を記念するものではないと主張する。しかし、公共の場に南部連合のシンボルが存在するのは不快であり侮辱的だと感じており、撤去を求める声も相次いでいる。

(参照:BBC News どうして銅像でもめるのか 南北戦争の像の何が問題なのか

Confederate Flag

コンフェデレート・フラッグ:南部連合国旗
南部連合が使用していた旗が南部連合国旗で、南北戦争終結以後、これらの旗が公に使われることはないが、南部住民の中には歴史のシンボルとして旗を掲げる者も一定数いる。現在のミシシッピ州旗のデザインの一部として用いられ、かつてはジョージア州の州旗にも含まれていた。一方、黒人や南部以外の住民からはこの旗を奴隷制や人種差別を正当化するシンボルとして忌避する者も多い。

(参照:アメリカ連合国の国旗

公民権運動

African-American Civil Rights Movement:アフリカ系アメリカ人公民権運動
1950〜1960年代の、アフリカ系アメリカ人による公民権(選挙権などの参政権や市民権など)の適用と人種差別の解消を求めて行った運動を主に指す。
奴隷制度廃止後も、黒人は経済的な自立が困難であったため貧困が続き、人種差別も続いていた。特に南部諸州では差別的な立法が相次ぎ、黒人は職業や居住、教育などの自由を奪われ、選挙などの権利を事実上剥奪される状態となった。
そのような中で1950年代に黒人自身の間で強まったのが、白人と平等な諸権利を要求する公民権運動であった。
1955年に始まったバス・ボイコット運動を契機に、キング牧師が指導者となり、非暴力抵抗運動を展開した。1964年の公民権法(Civil Rights Act of 1964)の成立により、一定の前進が見られた。

(参照:世界史の窓「公民権運動」

さ行

Silence is complicity

サイレンス イズ コンプリシティ:沈黙は共犯だ
公民権運動家・キング牧師は「最大の悲劇は悪人の残酷さや圧政ではなく、善人の沈黙だ」という言葉を残した。ジョージ・フロイドさんの事件を契機に全米に広がった抗議デモでは「沈黙は共犯だ」としばしばこのスローガンが掲げられた。特に「特権を持つ白人の沈黙は暴力だ」と訴えることで、非黒人を含む全人種のBlack Lives Matter運動への連帯に用いられている。

システミック・レイシズム

Systemic racismシステムに組み込まれた人種差別/人種主義(制度的人種差別)
アメリカ社会では、1964年の公民権法(Civil Rights Act of 1964)制定後も、住居・教育・職業・刑事司法制度・メディアなど、あらゆる局面で有色人種が不利となるシステムが保持されてきた。
特に刑事司法制度における Systemic Racism: 制度的人種差別は、憲法修正事項13条により、奴隷制度が形を変えて現在もなお残っているとされている。
この問題について詳しく知るためにはNetflixドキュメンタリー『13th 憲法修正事項13条』を要チェック。

ジム・クロウ法

Jim Crow laws
1876年〜1964年にアメリカ南部諸州に存在した、人種差別そのものといえる州法の総称。トイレや水飲み場などの公共施設が黒人用・白人用と分けられ、バスや電車でも座席や待合室を区切られ、黒人の入店を禁止する白人向けのレストランがあったり、学校も肌の色で別、また白人との交際には罰則があったり、結婚を禁じられたり。16分の1でも黒人の血が入ったら黒人とみなす法律など、州により多岐にわたる。
驚くべきことにこの法律が完全に撤廃されたのは1964年。つい最近ですよ。我々の親または祖父母世代の黒人の方たちは、ジム・クロウ法に基づいて差別され、ニ級市民に落とし込められることを良しとされていたんです。狂ってますね。

ジューンティーンス

JUNETEENTH
1865年6月19日、黒人が奴隷にされていたアメリカで最後の地区、テキサス州ガルベストンで発令された奴隷解放宣言を記念するアメリカの祝日です。June(6月) Nineteenth(19日)を省略してJuneteenthとなります。
実は当時の大統領リンカーンにより、1863年1月に法律上で奴隷が開放されたにもかかわらず、南軍支配下の場所では白人奴隷所有者が解放を拒否し、奴隷として扱い続けました。2年後の1865年6月19日に北軍のゴードン・グレンジャー将軍が奴隷解放を宣言した日が黒人にとっての奴隷解放記念日となります。
ジューンティーンスはアフリカ系アメリカ人のコミュニティではその日から毎年祝福される大切な記念日となりましたが、それ以外のアメリカ人への知名度はほどんどなく、無視されてきました。2021年6月17日にバイデン大統領が法案に署名し、やっと連邦祝日として制定されたことにより、多くの人に浸透することになりました。ジューンティーンスは、言わばアメリカの2つめの独立記念日です。
※アメリカがイギリスからの独立を宣言した1776年7月4日は「独立記念日」(Independence Day)となり、アメリカではクリスマス・感謝祭と並ぶ大きな祝日です。

た行

奴隷制度

16世紀からアフリカ大陸の黒人奴隷を供給する大西洋奴隷貿易が始まった。その後大量の黒人が南北アメリカに送られ、現地に定着した。
この地域の諸国独立後もプランテーションにおける黒人奴隷労働が続いたが、19世紀に奴隷制批判が始まり、南北戦争後に黒人奴隷は解放された。
しかしその後、黒人に対する人種差別はなくならず、その後も差別反対の運動が続いた。

(参照:世界史の窓「黒人奴隷 / 黒人奴隷制度」

Deep South

ディープ・サウス
米国最南部地方。特に、ジョージア・アラバマ・ミシシッピ・ルイジアナ・サウスカロライナの諸州。保守的な米国南部の地域を指す。南北戦争以前に、最もプランテーションと奴隷社会が確立していた諸州。また、奴隷廃止後もジム・クロウ法が適用され、、黒人へのリンチングが行われていた。また、KKKなどの白人至上主義が台頭した地域でもある。公民権運動家のキング牧師はジョージア州・アトランタ出身で、アラバマ州の教会で牧師を務めていた。

な行

南北戦争

1861~65年に行われたアメリカ合衆国とその連邦組織から脱退した南部11州が結成した南部連合との戦争。アメリカは建国以来、奴隷制度の存在を認めていたが、次第に道徳的・政治的問題となり、1861年2月に奴隷制度擁護を主張する南部7州が連邦を脱退して独立し、南部連合を結成。これを認めない北部との間に戦争が行った。
南部の敗北により、1863年1月に奴隷解放宣言が発布されたが、黒人の社会的・経済的解放は放置され、人種差別制度の中に押し込められたままでいた。

(参照:コトバンク「南北戦争」

は行    

Black codes

ブラック・コード:黒人規制法
南北戦争後、アメリカで制定された黒人規制法。解放奴隷の自由を規制すべく1865-66年に制定。結婚する権利、土地を所有する権利などは保証されたものの、移動や職業選択の自由は規制され、また低賃金で働かされた。

Black Power Movement

ブラック・パワー運動
1964年の公民権法の成立によって、黒人は白人と平等な権利を保障されたが、根本的な人種差別は解消されなかった。
1965年にはロサンゼルス、1967年にはデトロイトなどの北部の大都市で次々と黒人暴動が起こった。黒人は公民権の保障だけでは平等は達成できないと考え、白人の理解によってではなく、黒人自身の力で平等を勝ち取ろうと考え「ブラック・パワー」を唱えるようになった。
この運動では、黒人大衆に黒人としての尊厳を自覚させ、“Black is beautiful”(黒い肌は美しい)というスローガンを掲げ、白人の作り出した価値観から黒人を解放するために、重要な役割を果たした。

(参照:世界史の窓コトバンク「ブラック・パワー」

ブラックフェイス

Black Face:黒塗りメイク
南部で奴隷制度が合法だった1830年代、ニューヨークで行われていた歌や踊り、寸劇などが舞台で行われるボードビルショーの中で、白人の演者が焼いたコルクや靴磨きクリームで顔を黒く塗り、プランテーションで働く黒人を「怠け者で愚か者」というステレオタイプを作ってパロディー化したところから全米にひろまった。醜く誇張された容姿にぼろぼろの服を着た黒人に扮する「ミンストレル」と呼ばれるこうした芸人は、奴隷にされた黒人を迷信的で性欲過剰な臆病者と揶揄した。
米国では過去2世紀にわたり、こうした行為が続いており、白人至上主義的な人種差別がある証拠だと指摘されている。
近年では、バージニア州知事のラルフ・ノータム氏と同州司法長官のマーク・へリング氏、俳優のビリー・クリスタルや、コメディアンのジミー・ファロンら芸能人が黒塗りメイクを行い非難を浴びた。

(参照:Newsweek 黒人差別の「ブラックフェイス」、なぜ今も米国で政治に影響与えるタブーであり続けるのか

Black Lives Matter

ブラック・ライブズ・マター:黒人の命は(他の命と同等に)大事だ
アフリカ系アメリカ人のコミュニティを起源とする国際的な人権活動で、黒人に対する暴力や、制度的人種差別に対抗する運動。
警察による黒人の殺害や、人種観に基づくプロファイリング、警官の残虐行為、米国の刑事司法制度における人種的不平等といった幅広い課題について、抗議の声を上げ続けている。
Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)は決して黒人の命だけが大切と言っているのではなく、All Lives Matter(全ての命が大切だ)と言っても歴史的に平等な扱いを受けられなかった黒人の存在を訴える必要がある、という背景を理解したい。

Hair Discrimination

ヘアーディスクリミネーション
髪質、髪型に基づく差別のこと。例としては、ドレッドロックス、編み込み、アフロ等の黒人が多く行う髪型により学校や職場で差別を受けることが挙げられる。合衆国憲法では年齢、性別、人種による差別を禁じる法があるが、髪型について取り扱う法はなく、個人(上司やボスなど)の解釈にゆだねられることも多い。

ヘイトクライム

Hate Crime:憎悪犯罪
人種、宗教、民族、性的指向、 性別、障害者等、特定のカテゴリーに属する人々に対する憎悪または偏見を動機とする犯罪。憎しみを基にする犯罪は「現代版のリンチ(modern-day lynching)」とも言われている。
アメリカでヘイトクライムが初めて法律規制されたのは、1871年の連邦法反クー・クラックス・クラン法(Ku Klux Klan Act)で、これ以降アメリカでは、ジェンダー(性差)、性的指向、障害などに対する偏見・暴力を規制する法が制定された。
トランプ氏就任後、ヘイトクライムとみられる犯罪が増加した。連邦捜査局(FBI)によると、アメリカ全体では2017年に記録されたヘイトクライム件数は前年比約17%増の計7175件となっており、特に黒人とユダヤ系に対するヘイトクライムが特に増加したという。

(参照:コトバンク「ヘイトクライム」

Police Brutality

ポリス・ブルータリティ:警察の蛮行
警察官による殺傷能力の高い武器を使用しない物理的な暴行から拳銃等による射殺などの暴力も含まれている。
アメリカでは、特定の人種を取り締まるRacial Profiling(レイシャル・プロファイリング)のもと、特に有色人種へのポリス・ブルータリティが絶えず深刻な社会問題となっている。
2019年には、国勢調査によるアフリカ系市民の人口比は14%だったものの、警察による射殺事件1004件でアフリカ系市民が死亡したのは23%超だった。
また、違法薬物を使用する割合は白人もアフリカ系も同程度だが、逮捕される割合はアフリカ系のほうがはるかに高いとされている。
(参照:BBC News Japan 【解説】なぜアメリカで大勢が怒っているのか 人種に関する3つのデータ

ポリティカル・コレクトネス

Political Correctness
性別・人種・民族・宗教などに基づく差別・偏見を防ぐ目的で、政治的・社会的に公正・中立な言葉や表現を使用することを指す。1980年代ごろからアメリカで、偏見・差別のない表現は政治的に妥当であるという考えのもと、使われるようになった。言葉の問題にとどまらず、社会から偏見・差別をなくすことを意味する場合もある。
(抜粋:コトバンク「ポリティカルコレクトネス」

ホワイトウォッシュ

White Wash:白人化
写真やポスターなどで、フォトショップを用いて人物の肌色を明るめに調整することや、映画において、本来(原作小説などで)非白人だった登場人物を白人俳優が演じることを意味する。よく見られるケースが、 アジア系やアフリカ系など、白人以外の『マイノリティー』の役柄を白人俳優が演じることである。これは白人中心的だったアメリカの映画産業において、近年盛んに議論されている問題。
2019年には、日清食品「カップヌードル」のCMでアニメ化された大坂なおみ選手の本来の褐色な肌の色に対し、白い肌の色で描かれていたことを「黒人差別にあたるホワイトウォッシュ(非白人を白人のように描くこと)ではないか」と指摘する声が、多方面であがった。

(参照:HUFFPOST 「日本だから例外」にはならない。日清CM騒動から考える、マイノリティーを描くということ

ホワイトスプレマシー

White Supremacism:白人至上主義
白色人種こそ最も優れた人種であり、黄色人種や黒人などは白人に比べ劣っているとする人種差別の立場や考え方。白人優越思想とも呼ばれる。

ホワイトプリヴィレッジ

White Privilege:白人特権
白人は非白人に比べて社会的・政治的・経済的機会において有利な立場に置かれる社会的特権を有しているということ。
白人特権の概念を広めたペギー・マッキントッシュ氏は「白人である私は、人種差別は他者を不利な立場にするということは教えられてきたが、その裏返しである自分を有利な立場にするということについては教わらなかった」と述べた通り、特権と抑圧は表裏一体である。
これまで社会科学の分野では、差別や抑圧の構造については研究されてきたが、その裏返しである「特権」の構造にはほとんど触れてこなかった。
この点こそが、特権に気づきにくい構造に加担しているのである。
(抜粋:【白人特権】

ま行

マイクロ・アグレッション

悪意のない差別的な言動や行動のこと。1970年代にハーバード大学の精神医学者チェスター・ピアスにより提唱された用語。相手を傷つける意図なく無意識的に、異なる人種、異なる文化・習慣を持つ人に対する無理解、偏見、差別が含まれている「些細な見えにくい攻撃」とも言われている。

ミンストレル・ショー

Minstrel Show
1840~80年頃アメリカで人気のあった演芸。顔を黒く塗った白人が、黒人の口調や動作を真似て歌ったり踊ったり、あるいは喜劇的な演技をする。主に黒人差別的な内容で「無知で滑稽で怠け者」という当時の黒人への偏見と思い込みを極端に誇張したものだった。人種差別的な内容であったことから、現在ミンストレル・ショーやブラックフェイス(黒塗りメイク)はタブーとされている。

や行

ら行

リンチ

Lynching
リンチ。白人至上主義集団が南北戦争後に奴隷の身分から解放された黒人たちを脅し、服従させる目的で行っていた「私刑」であり、木から吊るし見世物のようにしていた。

Racial Profiling

レイシャル・プロファイリング:人種による追求差別
主に警察が、人種や年齢などによって調査対象を絞って捜査を行うこと。アメリカでは、人種的偏見に従って特定の人種を取り締まる行為が行われており、人種差別の観点から批判の声が上がっている。
ニューヨークでは警察が街中で不審人物を発見した場合に、ストップアンドフリスクという身体検査や尋問などを行ってる。特に若い黒人男性はストップアンドフリスクの対象となることが多く、公の場で尋問や身体検査が行われることがある。
(抜粋:weblio辞書「レイシャルプロファイリング」

Red Lining

レッドライニング:赤線引き
地図上で主に黒人が多い「リスクの高い」地域を赤線で囲み、その地域に住んでいることを理由として担保、住宅ローン、保険等様々な金融サービスを拒絶するという商慣行。法律上は1997年に禁止されたが、赤線引きされた地域の土地や建物は、そうではなかった地域と比べて資産価値が今でも低く、更に金融サービスを拒絶されることはなくても、通常と比べて利子が高いなど悪い条件にされることもある。
(参照:Investopedia

わ行


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Japan for Black Livesについて

わたしたちは、日本国内にある黒人差別の現状を、日本にいる多くの人に認識してもらうべく発信しています。差別問題はまず現状を知ることから始まります。そして学び、当事者の声を聞いて共感し、共に声を上げ、改善するアクションを起こし、ともに世の中を変えていきましょう。メンバーは こちら。お問い合わせや講演などのご依頼はメールでお願いします。

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